本記事は、宅建合格後に覚える不動産の実務において不動産業界では必ず覚える必要がある「重要事項説明書〜決済後のアフターフォローの仕事のやり方」について説明します。宅建合格だけで終わらないよう、宅建士の仕事内容のふわっとした部分だけでなく、実際に仕事ができるになるために細かな方法も解説します。
今回の内容はとても重要で宅建合格者の皆さんには詳しく説明をしたいので
2回に分けて動画を作成いたします!この2回で「重要事項説明書〜決済後のアフターフォローの仕事のやり方」を完全マスターしてしまいましょう!
こんな方におすすめ
- 不動産の実務を覚えたい
- 重要事項説明書から決済後のアフターフォローまでの業務を覚えてしまいたい
なんで重要事項説明からアフターフォローまで覚える必要があるの?
宅建を活用して、不動産の仕事をしようと思った時、この下記画像のように、思ったことはありませんか?

実際に重要事項説明書が終わった後の業務でクレームを受ける不動産営業マンが多く、おそらく「契約終わって手数料もらったからあとは適当で良いや」と、業務を曖昧にこなしているのではないかと思います。この業務を未経験のうちからマスターしておくと、現役の不動産営業マンとの差別化に繋がったり、丁寧な仕事をする宅建士としてお客様の信頼を勝ち取ることができます。
また、ここの?の業務を完全に理解できるようになると、1ヶ月1件で必死だった営業が、2件、3件とマルチタスク的に仕事ができるようになります。これが、重要事項説明書から決済後アフターフォローまでの仕事の流れを覚えた方が良い理由です。
とはいっても未経験の方からするとなんのことかわからない状態だと思いますので一緒に仕事の流れを見ていきましょう!
【基礎】実際の業務フローを確認してみよう!
まずは、重要事項説明書から決済後アフターフォローまでの仕事の流れを確認してみましょう。

以上は、特に買主様の担当をし、お客様が住宅ローンを利用する際に必要な業務です。
「宅建で学んだ知識はあまり使えなそう」と感じた方も多いと思いますが
実はところどころで宅建で学んだ知識を使いますので、実務を学ぶことで宅建知識がリンクしてきます。
ではここからは実際に①〜⑥のお仕事を分解してそれぞれどういった仕事をするのか説明していきます!

また今回のお話は私の経験を事例に落とし込み説明をしています。
今回の事例には買主様を担当した時の仕事の進め方になります。
① 重要事項説明・不動産契約
重要事項説明書・不動産契約の実務では、お客様に取引する不動産について
我々プロの宅建士が調べた情報や取引条件等を表記し作成、説明をします。

もう少し簡単な表現をすると
「この条件で取引するけど、本当に買いますか?買うならハンコ押してください!」
という不動産実務になります。

ここで皆さんにお伝えしておかないといけないことがあります。
実は、同じ不動産を取引する場合、経験者のAさんと未経験者のBさんで同じ書類が作成できるかというと99%不可能だと思います。
なので、何かを参考にすれば…や、ネットに転がっている情報を確認すれば…では
重要事項説明書や契約書を作っても、後々クレームが発生する場合があります。
重説・契約書での作成するポイントは、自分が不動産を購入するならとお客様の立場になって考えることです。
そうすると、ここが気になる。注意してほしいという部分が見えてくるので
重説・契約書での作成するときは必ずお客様の立場になって考えてみましょう。
② 住宅ローンの本審査
住宅ローンの本審査とは、金融機関に住宅ローンを借りることができるのかを審査する業務です。

実際は、お客様自身でおこなっていただくのですが、初めて不動産を購入する方にとって、知らないことなので
私たち宅建士が誘導します。この時おすすめの金融機関を知っているととても強いです。
不動産購入で住宅ローンを使う場合、特に気を付けておかないといけないのは
お客様から「住宅ローンの本審査やるの忘れていました!」という状態になってしまうことです。
住宅ローンを利用する場合多くは住宅ローン特約、融資特約というという約束事を契約書を結ぶ際にします。
こちらは簡単にいうと住宅ローンを借りることができなかった場合契約を白紙解除します。という約束です。
融資特約には期限を決めることが一般的でその期限を過ぎてしまうと適用がされません。
なのでお客様を放っておいて「住宅ローンの本審査やるの忘れていました!」の状態になり
住宅ローンを借りることができませんでした。となると大変なことになります。
必ず宅建士が誘導できるように知識つけておきましょう。
③ 金銭消費貸借契約
まず消費貸借契約について説明します。
種類、品質及び数量の同じ物を返す代わりに金銭、その他の物を受け取ることができるという契約です(民法587条)。
(消費貸借)
第587条
消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずる。民法 – e-Gov法令検索 – 電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
金銭消費貸借契約とは、このうち受け取る物が「金銭」であるものをいいます。

もう少し簡単に表現するとお金を受け取る代わりに、それと同額のお金を返すという契約になります。
こちらもお客様におこなっていただくものですが初めて不動産を購入する方にとって
知らないことなので私たち宅建士が誘導します。
金銭消費貸借契約で気を付けておかないといけないことは
お客様から「金銭消費貸借契約忘れていました!」という状態を避けることです。
住宅ローンの本審査をクリアしてゴールではなく
金融機関とお金を借りるための契約をしないといけません。これが金銭消費貸借契約です。
金銭消費貸借契約が済んだらようやく決済に進むことができるので
お客様には、ここまでやっていただかなければいけません。
まとめ
今回は、「重要事項説明書〜決済後のアフターフォローの仕事のやり方」について解説しました。
今回の重要ポイントは3つです。
- 重説・契約書作成スキルを経験者レベルにするには実務勉強が必須
- 業務を進める上で、お客様を誘導する必要がある
- 大まかな流れと細部を理解しないと落とし穴にハマる
特に2つ目のポイントは、とてもとても重要な業務の一部です。
不動産実務は、言われた仕事をやることは少ないです。どちらかというとお客様におこなっていただくことや関係者に指示を出す必要があります。重要事項説明書の後って何するんだっけと迷った時は、この記事で学んだことを思い出して、今日まとめた3つのポイントをもう一度見返し、いつでも声に出して言えるようになるまで復習をしましょう!
また、
「もっと不動産の実務を覚えたい」
「わからないところは質問しながら体系的に学びたい」
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