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今回のお悩みテーマ : 賃料計算

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不動産キャンプには、公式LINEやコミュニティ(Discord)を通じて、日々仕事のノウハウから不動産実務取引など、さまざまな質問が寄せられ、その質問に対して、その分野にくわしいキャンプメンバーや、専門家の方などが回答をしています。「自分がわからないことは、他の人もわからない」ことが多かったりしますよね。

この「お悩みコーナー」は、メンバーの方から集まった有益な質問と回答を記事にして、みなさんにもご紹介する場所です。

ぜひ、一緒に回答を考えてみてください!

※お悩みは、個人情報を伏せた上で実際に寄せられた内容を一部読みやすく編集しています。

目次

今回のお悩みテーマ:賃料計算についてしらい先生の意見が聞きたい

Kさん/東京

こんにちは。
テナント賃料計算していて坪単価を算出しています。 賃料に対して建物面積を割るのが基本ですが敷地面積と兼ねあわせる場合について算出方法があるのでしょうか? 特に土地に対しては路線価で売却価格を出して賃料を割り出すしかないのでしょうか?

しらい先生

質問ありがとございます。
想像ですが、ロードサイドの店舗などの想定でしょうか?
たとえば、コンビニやショッピングセンターのような感じです。

また、マルチテナント型のSCと一棟貸しでも異なる場合があります。 マルチテナント型の場合は、敷地は共用の駐車場となるため、
基本的には建物床面積で大丈夫だと思います。

一棟貸しの場合は、建物賃貸借とはいえ、敷地も駐車場がどれくらいの広さかによって変わりますね。 コンビニでも、最近は駐車場がかなり広いコンビニもありますので。 本来であれば、土地の面積と建物床面積とのバランスを考慮するという考え方もあるのですが、小売り系の賃料の場合は売上連動することが多いので、賃料の坪単価を一律に計算することは難しい場合があります。

また、小売店舗の場合は、業種・業態によってもテナントの賃料負担力が全然違うことがあります。そのため、坪単価を計算する場合は、土地と建物を基準とするよりも、同類型の業種・業態の単価を計算すると良いかもしれません。 ただし、マルチテナントで複数の店舗が入居しているモールやビルの場合は、建物床面積当たりの単価を計算する方が良いと思います。

考え方としては、商業のうち店舗系は、売上によって負担できる家賃は大きく変わってくるということです。 これは、同じコンビニでも、ロードサイドと街中や駅前などの駐車場がないコンビニでは、ロードサイドは土地が広く、建物もパッケージ化されたものですが、賃料は、駅前の方がかなり高くなることがあり、売上連動しているということになります。逆に、ロードサイドのコンビニの隣に同じ広さの駐車場を持つラーメン屋があった場合、同じ賃料になるか?というとこれも異なります。物販と飲食でも売上が異なるからですね。

Kさん/東京

ありがとうございます。
イメージはロードサイドのような場所です。立地条件が複雑なため建物が敷地の40%以下の割合になります。 また一部共用通路で使用していますが今回敷地と建物の割合を明確にして賃料交渉しようという話になっています。 用途は飲食系の工場です。 こういう場合の賃料の考え方を調べても理解しがたいため質問しました。

しらい先生

工場だと、さらに難しいとは思いますが、建物の賃貸借であれば、建物面積を原則とすることがよろしいかと思います。 ただし、以下のサイトのように、建物賃貸借の際の敷地利用権の範囲、という論点はいろいろと判例もあります。

Kさん/東京

回答ありがとうございます。
原則は建物面積での算出ですが敷地に駐車場や共用通路が占める割合が大きく建物面積のみでは不整合では?という話でした。 よってコンビニの考え方がふさわしいのではと感じました。

まとめ

しらい先生

今回のポイントをおさらいしましょう!

賃料計算について、ポイントについて以下にまとめました。

  1. 賃料算出の基本原則
    賃料は原則建物面積を基準に算出するが、敷地利用(駐車場や共用通路)が大きい場合は敷地面積も考慮する必要がある。
  2. 業種・業態による影響
    業種・業態により賃料負担力が異なるため、同業種・業態の坪単価を参考にするのが有効。特に小売業では売上連動型の賃料設定が一般的。
  3. ロードサイド店舗特有の要素
    ロードサイド店舗では敷地と建物面積のバランスや立地条件を考慮し、適切な坪単価を設定することが重要。

今回は、不動産キャンプの実務講義について質問をいただきました。

今回の回答者

しらい先生 フリーランス宅建士/会社経営者

こんにちは、フリーランス宅建士の白井です! 趣味は旅行で場所時間問わない働き方をしてから好きになりました。 私は小学生から大学までずっとバスケをしていました。高校では強豪校へ行き、当時八村選手と試合したことが自慢です! 21歳の時入社前に会社から宅建取得を促され、無事に合格して今に至ります。 22歳は某大手不動産会社に3年勤めて、25歳では不動産テック、ベンチャー企業にいました。 現在はフリーランス宅建士、法人設立など不動産業を幅広く行なっています。


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