暮らしの中で賃貸借契約書というものを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?進学による一人暮らし、転勤での引っ越し、老後の住まい…といったライフスタイルが変化する中で契約をする機会があると思います。
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しかし、その中身を理解することは簡単なことではありません。私自身、学生時代に初めて一人暮らしを始めるためにアパートを探し、賃貸契約をする経験をしました。ですが…
「言葉が難しくてわからない」
「大事なところはどこなんだろう?」
「字が小さくて何が書いてるかわからない」
「お金はいくら必要なの?」
こんな気持ちを抱えたまま契約をした覚えがあります。
賃貸借契約書は重要事項説明と違い、細かな説明がなく取り交わされる事も少なくありません。
だからこそお客様に寄り添って丁寧に説明することが信頼される宅建士として関係を築いていく事に繋がります。
この記事では、不動産実務における賃貸借契約についての記事を発信していきます。お客様に向けてどのような対応をするのが望ましいか、説明する上での注意するべきポイントを解説していきます。一緒に勉強していきましょう。
お客様が不安や疑問を感じるワケ
1.法律用語や専門用語がギッシリ
賃貸借契約書は互いの約束事を記載した法的な書面です。
契約条件やルールが詳細に書かれています。
これはトラブルを避けるために必要なものですが、一般の人々には馴染みがない用語が多く使われています。
例えば、「債務」「履行」「原状回復」などです。
こういった聞きなれない用語は不動産や法律関連に関わっている人ならともかく
一般の方にとっては簡単に飲み込める言葉ではなく、この用語の難しさが最初の壁となっています。
2.膨大な情報量
契約書は分厚い本のような冊子のパターンや
小さい文字でびっしりと一枚ものの用紙に書かれるパターンなどがあります。
今ではオンライン上での契約も見られるようになりましたが
そこに記載される契約条文の情報量の多さは、お客様にとっては大きなハードルとなっています。
お客様が最後まで読み込んで、内容を理解するというのはなかなか難しいものがあります。
3.時間の制約
賃貸市場の繁忙期では、物件の競争が激しくなり
契約までの判断や契約書の取り交わしを急かされることがあります。
そのためお客様が契約内容をしっかり理解できないまま契約が進んでしまっているケースもあります。
なかには必要項目に印をつけて、署名・捺印だけを取り付けるといった事も。
こういったケースでは後々にトラブルとなる可能性が高くなります。
お客様の不安や疑問をそのままにしない
お客様が感じている不安や疑問をそのままにしてしまうと、後に大きなトラブルに繋がったり、信頼を損ねてしまいます。にもかかわらず、賃貸契約に関するトラブルに関しては数多く発生しています。
これは「賃貸契約書をしっかりと説明ができていない宅建士がいる。」ということです。
裏を返せば、「お客様に向き合って丁寧な対応をする宅建士」としてお客様の信頼を得て、差別化することができるチャンスでもあります。
では、具体的にはどのようなことを行っていけばいいのでしょうか?
その具体的な方法についてお話していきたいと思います。
土地や建物などの不動産を貸したり、借りたりする際に結ばれる「賃貸借契約」。
これは、不動産を貸す人(オーナー)と借りる人(入居者)の間で交わされる大切な約束事のことです。
しかし、この契約内容をきちんと理解せずに契約している人は、意外と多かったりします。
なぜかというと重要事項説明と違い、賃貸借契約は説明義務がないため説明がないままに取り交わしをしている事があるからです。
これでは後に大きなトラブルになる事もあります。
ですので、既に不動産の仕事をしている人はもちろん、これから宅建士として働こうとしている方は、オーナーや入居者に賃貸借契約の内容をしっかり説明することが大切です。
今回は賃貸借契約書の重要性や説明する内容。
そして、説明するときの注意点について、わかりやすく解説します。